手紙

見たい映画がいろいろあって迷ったけど、やはり山田ファンとしてはこれをはずすことはできません。東野圭吾原作「手紙」を見てまいりました。重いかなぁと思っていたけどそこまで暗いことはなく、見たあとはちょっと爽やかな感じでした。
殺人で無期懲役になった兄のせいでなにをやるにもそれが障害となってしまう弟の苦しみ。悲しかったです。どうしようもない苦しさがずっとつきまとう弟の人生。ただ、この映画ではすごく悪意を持った人が出てこないんですね。あるのは淡々とした差別の目、警戒の目。それだけでもものすごく苦しい。
そしてちょっとしたひと言が胸にズーンと響くというシーンがあちこちにちらばっていました。最後でバーッと泣くというより、途中からジワーっとなったりポロッとなったり。後半はハンカチが手放せませんでした。いい映画でした。