愛するには短すぎる

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宝塚星組公演「愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム」を観てきました。ミュージカルは正塚晴彦先生の作品、ショーは岡田敬二先生でした。どちらも男っぽさを全面に出した作品。正塚先生の作品を観るのは久しぶりでしたが相変わらず男目線というか男主観というか、まあそういう作品でした。すごく面白かったし笑えたり切なかったりしましたが、たぶん観終わったときに共感する気持ちは男性のほうが強いと思いますね。完璧な婚約者がいて将来の成功が約束されている男が、幼い頃に結婚の約束をした初恋の相手と客船の中で偶然再会し、船を下りるまでの4日間に強く惹かれあいお互いの愛情を確認しあいながらもこのまま結ばれない道を選ぶ。女なら何もかも捨てて愛に走るんでしょうが、男はそこまではできない。安泰の道を選んでおいて最も愛する女性を追憶する道を選ぶ。なんてリアリティのあるお話でしょう。夢を追う宝塚の舞台でリアルを見せる正塚ワールド。もう一回観たい作品でした。