夏から秋へ

先週は夏休みでした。両親と一泊二日で旅行に行ったり撫子ちゃんと会ったり。前半はいつも通り過ごしていたのですが、後半は悲しいできごとがありました。5年前に骨折してから徐々に寝たきりになっていた祖父が危篤との知らせが入り急遽かけつけました。最近は流動食も受け付けなくなり点滴だけで栄養補給していたので長くはないと思ってはいたのですが、お医者さんからあと一週間くらいだという話があったそうです。翌日行ってみると人工呼吸器をつけられとても苦しそうな様子でした。イメージとしては人工呼吸器は楽なもののように思っていましたが、実際は強制的に酸素を肺へ入れるため、自発呼吸とのタイミングがあわないと非常に負担があるようでした。こんな状態が長く続くのは避けたいというのが集まった全員の気持ちだったと思います。
親しい親族がほぼすべてその日に顔を出しました。そしてそれが祖父にもわかったのかもしれません。その数時間後に息をひきとりました。96歳でした。なんでもできて優しくて、みんなに愛されたおじいちゃんでした。むかしは遊びにいくといつも「おやき」を作ってくれました。畑でとれたものを食べさせてくれたり、あちこち連れて行ってくれたり。今回初めて聞いたのですが、住んでいた家も素人だったおじいちゃんがほとんど作ったんだそうです。多少は大工さんがやったようですが、おじいちゃんの家にはプロが使うような大工道具が大量にあるんだそうです。あまり多くを語らない人だったので今頃知った私。昔は戦争もあってお金もなかったから自分でなんでもやらなきゃいけなかったんでしょうね。そういえば母が「おじいちゃん(母の父)のことを見て育ったから男の人はなんでもできると思って結婚したら違っていて驚いた」と言っていました。でもうちの父も祖父ほどではないかもしれないけど大体のことはできます(やってと言っていたらだんだんなんでもできるようになったそうです)。
話がそれましたが、おじいちゃんがあまり長く苦しまずに逝けてよかったと思っています。どうか天国で安らかに眠ってください。