下荒井兄弟

ナックスの「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」の初日を金曜に観てきました。大泉さんの作品らしく笑いどころ満載でした。幕が開いた途端に大爆笑。観客が一気に舞台に集中させられました。ドラバラで大泉さんが書いた「山田家の人々」的なホームドラマでした。内容についてはこれから観る方もいるので控えます。
初日ということでいろいろと失敗もありました。台詞を噛んじゃったり、舞台上で滑って転びそうになったり、小道具を落としたり。でも失敗しても何をしても全部が面白いっていう方向に繋がっていきました。途中、リーダーが明らかな台詞の言い間違いをしたんですが、安田さんがあまりにもうまく受け止めちゃったので、こういう演出だったのかと思えたり。とにかくチームワークがいいんですよね。
そして、客席の反応がとても家族的なんです。どよめきとか笑いとかが、なんだか舞台上の役者さんたちとキャッチボールをしているかのような感覚で。別にそれに対して役者さんが反応するわけじゃないんだけど、観客参加型の舞台みたいでした。
終演後は初日ということで全員が一言ずつ挨拶したんですが、最後に大泉さんの番になったとき、開口一番「え〜、書き上がりまして・・・」とボソッと言ったとたんに大爆笑が起こりました。みんな、台本が直前まで書けてないことを心配してたんですよね。だから本当に会場にいる全員がそれを聞いて「良かったねー」と安堵したんだと思います。温かい雰囲気の空間がとても心地よかったです。