シラノを観ました

歌の翼

エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を、17世紀のフランスから1944年の北マリアナ諸島に舞台を置き換えたお芝居「歌の翼にキミを乗せ〜ロクサーヌに捧げるハイネの詩」の初日を観劇してきました。南方の戦地へ赴く太平洋戦争下の日本軍人たちの話になっていました。
容貌にコンプレックスのある男に西村雅彦。彼が密かに愛する美しい従姉妹に観月ありさ。西村雅彦の部下で見た目はイケメンで誠実なんだけれど女性との接し方が不器用すぎる筋肉バカに安田顕。この物語、知っている人ならわかると思いますが、とても笑える場面が多いのです。イケメン君はヒロインとお互いに一目惚れするのですが、自分の言葉で喋るとたちまち幻滅されてしまうほど喋りの才能がなく、文才のある上司に手紙の代筆を頼みます。手紙を書いているうちはいいけれど、会ったときには喋らざるをえず、陰に隠れた上司がひそひそと教える美しい詩のような言葉をオウム返しにヒロインに伝えます。でも上司の言葉が聞き取れず、トンチンカンなことを言ったり、たどたどしかったり。そのやり取りがとにかく面白いんです。
まあ、戦争中の話なので、仲間たちが次々と死んでいったり、切ないシーンも多くありますが、笑いと悲しみとのバランスがとても良く、観終わってからも心地よさが残りました。安田さんはたまたまなのかはわかりませんが、ファンなら誰でも知っている特技を二つも披露してました。ひとつは実際に初段を持っている柔道。見事な技の数々が素晴らしかったです。もうひとつは××の早飲み。つい最近この話題で日記書きましたけど、飲んだのは牛乳ではありませんでした。でもものすごい飲みっぷりに客席からどよめきが上がりました。あんなに飲んでよく芝居が続けられるもんだと思いました。もしかして裏でリバースしてるんでしょうか。


ところで・・・先日シゲちゃんの宝塚BOYSを観た「ル・テアトル銀座」のシートは最上級って書きましたけど、今日の新国立劇場小ホールの椅子は最低ランクでした。客席自体は階段状になっていて見やすいんですけどいかんせん椅子が固くて。私みたいにお尻に肉のない痩せ型の人は厳しいですよ。2時間半ちかいお芝居をノンストップですからね。最後には血が止まったのか右膝に痛みまで出てしまいました。エコノミークラス症候群になっちゃいそうです。

もひとつ。帰りは劇場のある初台から参宮橋まで歩いてみたのですが、600Mそこそこしかないはずのその道は曲がりくねって非常にわかりにくく案の定迷子になってしまい、犬の散歩中のお姉さんに声をかけて助けてもらっちゃいました。結局2倍以上の距離を歩いた気がします。新宿まで歩いていってもあまり変わらなかったかも。でもこれできっと痩せたね。。。ただ、もう痩せる必要はないんだけども。。。