危険な旅

防風林

金曜から一泊で千葉に行ってきました。金曜というと台風並のパワーを持った秋雨前線が関東に大雨をもたらした日です。とくにひどかったのが千葉。その千葉にホテルをとってあった私は朝からJRの運行状況をチェックしていました。いくつかの路線が風雨の影響で止まっていましたが、とりあえず京葉線は動いていたので出発しました。午後3時東京発のわかしお15号に乗り込むと窓には雨が叩きつけてきて、床には出所不明のナゾの水が這うように伝ってきました。蘇我あたりから特急のはずの電車がゆっくりになってきました。そして私たちの目的地である上総一ノ宮駅の次の駅で運転を中止しますとのアナウンスが。ギリギリセーフでした。ホッとして窓の外を見ると道がない!たんぼに水が溢れて道も同じ水位でヒタヒタになっています。線路は若干高い位置なので大丈夫なのかもしれませんが、かなり恐ろしい風景です。中には床下浸水くらいしちゃってるだろう住宅もいくつかありました。こういう水害を生で見たのは初めてです。動揺しました。怖かったです。
そして、駅からホテルまではタクシーで移動。途中の道もあやういところがいくつもありました。ホテルは海に近いんですが、防風林が間にあるし、おそらくは津波が来ても助かりそうなところでした。防音がしっかりしていて部屋の中はとても静かでした。でも防風林の向こうにものすごい波しぶきがあがっているのが見えました。
翌日は早朝はどんよりしていましたが9時くらいには晴れていました。海岸まで行って海を眺めたりしたかったのですが、波が怖いのでホテルの展望台(屋上)に上がって海を見てみました。そしたら見たこともないような荒れようでした。高い波のうねりが沖まで無数に続いていました。海岸に行ったら波に飲まれてしまいそうで、海岸のお散歩は諦めました。
写真は部屋からの風景です。防風林が雨で池みたいな状態になってます。無事帰ってこられて良かったです。ホテルでは夕食と温泉と朝食がとても良かったのでのんびり休養できました。観光はまったくできなかったけど印象に残るプチ旅行となりました。