清く正しく美しく

雪組ロミオとジュリエットに行かないかと誘われ、どうしようかなーと迷いながら、評判とか検索していたら「96期生事件」というのを知りました。宝塚のこと、最近は全然チェックしてなくて、たまに観劇するのみだったのですが、これってかなり有名な事件でニュースにも取り上げられていたんだそうですね。裁判沙汰にもなって。
96期生が予科時代に集団で1人をいじめ、万引き事件を捏造したり、寮内窃盗事件をでっちあげて退学に追い込み、その後裁判に発展し、退学させられた生徒の無実がわかり、卒業資格は与えられたけれど、劇団への入団をしないことを条件に示談にしたのかな?なんかそういう事件だったそうで、96期生40人中ほとんど全員がいじめに加担し、いじめの中心的役割の13人が裁判にも出廷したそうで。
退学になった生徒のほかにいじめた側の1人が自主退学し、残りの38名はそのまま初舞台を踏み、そのまま在籍中。

すごくがっかりしました。いじめた生徒たちも悪いし、劇団側が処分もせず清く正しく美しいをモットーとする歌劇団の舞台に立たせるなんて。
全員退学にしても良かったんじゃないのかな。芸能人はイメージが大切なんだし。人が足りなくなるとかいうのであれば、4組体制に戻せばいいだけだと思う。
いじめ側の中心人物は96期の中でも成績の上位者。この期の生徒には宝塚関係者・阪急関係者の血縁者がいたり、後ろ盾の非常に強い人がいるらしく、処分もできなかったんですかね。で、そのうちの一人が雪組で研1にもかかわらず大抜擢で本公演のヒロイン(ジュリエット)をダブルキャストで演じているそうです。私が誘われたのはまさにその人のキャストの回。そんなの知ってしまったらもう純粋に楽しむどころじゃありません。普通研1で本公演の娘役トップなんてありえないし、しかももしすごく実力があったとしても、そういう事件を起こした人をなぜ抜擢するのでしょうね。お金が絡んでいるとしか思えませんね。イメージダウンもいいとこ。
ほかの組にも96期生はちらばっているし、一緒に舞台に立つジェンヌさんたちもやりにくいでしょうね。最近客入りが悪くて劇団側が困っているというニュースが最近出ていましたが、客入りを悪くしているのは劇団の運営のまずさに尽きると思います。
5組体制にしたあたりから迷走がはじまった気がしています。専科の位置づけを変えたり、雪組トップを退いた人がいつまでもトップオブトップ扱いで主演したり。何かが狂っています。

久々に腹立たしい思いが募ってしまいました。とりあえずロミジュリ観るのはやめておくつもりです。

ドキュメント タカラヅカいじめ裁判―乙女の花園の今

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