カフェ・ソウル

ということで、見てきました。ソウルの裏通りにある家族経営の韓国伝統菓子の小さなお店「牡丹堂」を中心にしたお話で、キャッチコピーが「韓国の伝統菓子がつなげた、家族の絆と爽やかな友情」。ほんとにその通りのお話でした。
再開発に絡みヤクザに立ち退きを迫られていた牡丹堂で、日本から来たフードライター(斎藤工)と牡丹堂の店主やその弟(ジョンフン)が偶然の出会いを発端にあたたかい絆で結ばれていくんですよ。店のたたずまいや路地の様子、そして韓国伝統菓子はすべてが日本的で懐かしさを感じました。韓国と日本はやっぱり近い国なんだなぁと思わされました。
主演のジョンフン&斎藤工。まず、ジョンフンって今まで見たことなかったんですが、いい演技するなーと思いました。あまり大げさな芝居じゃないのね。それでいて、ちょっとした息遣いとか台詞ひとつだけで感情が凄く伝わってくるんですよ。
そして斎藤工くん。異国の地の話だけど台詞はほぼ日本語。ガイドブック見ながらカタコトの韓国語を喋り、さらには英語と日本語もちゃんぽんにしてなんとか意思疎通をはかる人物。でも言葉って伝えようという思いが強ければちゃんと伝わるんだなーって思えるシーンがいくつもありました。
そしてやっぱりそれぞれが信頼で結ばれていく様子を見ていると、こころが温かくなるんです。ジーンときちゃうんです。子供の頃の思い出がただ懐かしいと思うだけで涙が出ることってありますよね。これはそういう気持ちを刺激される映画だと思います。オススメです!