行ってしまった

きのう日本青年館に行ってきました。とうとう見てしまったのです。生で。テニミュを。
「ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝
長いタイトルですね(笑)。アニメは全部見た私ですが10年くらい前の話ですから正直四天宝寺のことなんて覚えていませんでした。でもまあ、主役チームの青学レギュラーがバッチリわかってますから問題もなく。で、面白かったですよー。いろんな試みに挑戦している舞台です。ライティングのこだわりがすごいです。ボールの動きを光で表現するというのがすごく判りやすい演出でした。あと、舞台上から当てるライトの多色使い。これはほかでは見たことないです。はっきりとしたグラデーションになっていてとてもきれいでした。
今回の試合では不二の死闘がすごかったです。これはもう一度見たい試合だと思いました。不二の独特のフォームって優雅さがある分、ラケットの軌跡が大まわりになるから体力的にはキツイんじゃないかと思います。試合時間も長かったです。よく見たら膝下にテーピングしてました。背が高くて線が細くて優雅で優しくて強い不二周助役の古川雄大くん。イメージもピッタリでほんと良かったです。不二役をできる人ってなかなかいないと思う。貴重な俳優ですね。


ところで、今回これを観に行くのに結構長い間躊躇していました。その理由というのが客層です。観客のマナーが悪いという話をネット上で多数目にしました。いまはだいぶよくなったという話もあったので、おそるおそる行きました。こういう公演って通常は開演30分前が開場なんです。でもテニミュは1時間前。一体なぜ?と思ったら物販に大行列ができるんですね。写真とかポスターとか、会場限定商品っていうのがあるんです。
そして、問題の観劇マナーですが、観ているときの拍手がいわゆる「爆竹拍手」的な、大きく叩けばいいってもんじゃないんですよ、というもの。。。拍手って一人一人が軽く叩いても、会場全体になれば自然と大きくなるんです。隣の人がびっくりするような力任せの拍手って必要ないんです。感激を出演者に届けたいという気持ちが強いんでしょうけど、もうちょっと控え目にしたほうがいいなぁと思いました。これは宝塚でも以前たまにありました。特定の誰かのファンが、目当ての人が出ているシーンだけもの凄い拍手をするんです。あんまり感じの良いものではないですよね。最近は見なくなりましたがあんまり行ってないので確実なところは不明。

あとね、開演前の客席。中高生が教室で騒いでる感じでした。こんなに騒がしい客席ってはじめてでした。私の観劇人生、たぶん300回くらい観てると思うけど、ここまでうるさいのははじめてです。ていうかね、学校で騒ぐ生徒と注意する教師の戦いを見ているようでした。ホールの係員が拡声器でずっと注意してるんです。拡声器ですよ!こんなことをしている係員を見たのもはじめてです。たぶんうるさすぎて放送で注意しても聞こえないんでしょうね。「客席での飲食は禁止です。上演中は立つ、騒ぐ、前のめりの姿勢、出演者への掛け声はぜったいにしないでください」みたいなことを拡声器で注意しまくりでした(実際、公演中に「〇〇くーん!」という掛け声が2回くらいありました。注意の効果無し)。とにかく、一人一人の声が大きいんですよね。普通は客席の喧騒って「ザワザワ」って感じなんです。開演直前になるとかなり静かになって「ゴソゴソ」と音だけが響きます。それがこのテニミュは「ワイワイガヤガヤ」ってまるでうるさい居酒屋のようで、開演と同時に急に静かになりました。ギリギリまで騒いでいるわけですね。
まあ、静かにしている一角とかもありましたし、騒いでいるのは半数くらいかと思いますが、一人一人がもうちょっと小さな声で喋るようになったらいいのになと思いました。係員が拡声器使わなくて済むくらいにね。

ま、つまり、思ったよりは観劇マナーは悪くはなかったけど、今まで経験した中では突出していたのでした。公演はまた観たいけど、あの客席は遠慮したいですね。