HONOR三昧

honor

やっと時間ができたので購入したDVD「HONOR〜守り続けた痛みと共に〜」を見ました。2枚組でDISC1は本編(127分+副音声バージョン127分)、DISC2は特典映像130分。全部見ると6時間以上かかります。でもね、見ちゃうんですよね。一旦見始めたら全部見たくなっちゃうんですよ。
まずは本編から。3月に劇場で観たときは序盤でもう目が潤み始め、後半は泣き通しでした。でも2度目だから今日はそんなでもないかなと思っていたら大間違い。全10場のうちの4場目あたりから目はウルウル。ラストが近づくにつれ涙が止まらなくなってしまいました。映像が終わっても感動がブワーッと広がって、副音声バージョンに切り替える気になかなかならないんですよ。いつまでも余韻の中に居たいなぁと。。。
「すべての心に、ふるさとを」というテーマが胸に深く響きました。これはきっと何度観ても同じように感動するんだと思います。自分がいまここにいるということは、親がいて、そのまた親がいて、という繋がりが必ずあるということなんですよね。この作品を観ることでそういうことの重みやふるさとへの愛おしさが湧き上がってきます。「HONOR」は北海道の架空の村を舞台に、TEAM NACSの5人が小学生から80歳過ぎまでの70年に渡る人生を演じています。そして、この物語で重要な意味を持つ村祭りで5人が叩く和太鼓がまた格別。メイキング映像ではこの練習の大変さが映し出されていました。手にマメを作り、手の皮がズルッと剥けることもあったという練習の甲斐あって、ほんとうにかっこよく、感動の場面となっていました。

村の守り神である巨大な白樺の木。主人公の五作さんは「HONORの木」とも呼んでいましたが、この木が舞台後方にそびえ立っているんです。それがとても美しく、神々しく、物語の説得力を増していました。そして音楽がとにかく素晴らしい。NAOTOさんの作る音楽が素晴らしいんです。メイキングでNAOTOさんは「どの曲もどこか田舎のいい風景を感じさせるものにしたかった」と語っていました。その想いはできあがった全ての曲から感じることができました。日本人の心の琴線に触れる音楽だと思います。
いろんな人に観て欲しいと思います。これは絶対観て損はありません。心を打つあたたかい感動が詰まっています。ほんとうにいい作品でした。