柳ヶ瀬トンネル

滋賀の余呉湖から福井の敦賀に車で向かったときのことです。片側交互通行の信号が現れました。その先にはトンネル。きっと工事中なんだろうと気にもせず、長い信号待ちの後、トンネルに進入したところで絶句しました。ものすごく狭いトンネルです。車が通るようなトンネルじゃありません。幅が異様に狭く、すれ違いどころかドアをあけたら壁にぶつかるんじゃないかという完全一方通行のトンネルなんです。天井もすごく低い。灯りも少なくとても暗い。前方の車が速くてテールランプが見えなくなると恐怖心も一層高まりました。気を抜いたら確実に事故を起こします。事故を起こさなくてもトンネルに潜む何者かに取り殺されそうでした。そしてこのトンネル、すごく長い。早く出たくてしょうがなかったですよ。出口から光が見えたときの安堵感といったらなかったです。
あとで調べたら、昔鉄道トンネルとして使われていたものでした。昔は電車の機関士や乗客の窒息事故もたびたび起こっていたそうです。ほんとになにか居そうでしたよ。あのルートは二度と通りたくありません。