男たちの大和

録画しておいたこの映画を見ました。いい映画でした。戦闘シーンはとてもリアルで生々しくて心臓がバクバクしましたが、戦争のかっこいい部分じゃなくて辛くて悲しくて無情で悲惨な部分が過剰な演出なしに映像になっているところがこの映画の良いところなんじゃないでしょうか。
仲代達也演じる神尾克己の少年時代を松山ケンイチが演じていました。この映画は仲代達也の回想として大和の戦争シーンがあるのですが、年老いた仲代達也が語る15歳当時の大和での体験をほぼ同じ年頃の少年がそばで聞いていて、最初はチャラチャラしたことを言ってるのに最後はとても大人びた凛々しい表情へと変わっていくのが印象的でした。身近にいるただの老人だと思っていた人が、自分と同じ年に体験していたことの凄まじさを聞いたとき、きっとみんなこういう表情をするんじゃないだろうかと。